家庭内のネットワーク環境で欠かせなくなってきたWi-Fiであるが、複数のアクセスポイントがあったり中継器を使ったりしたときに少し不具合が出る。
2台以上のWi-Fiアクセスポイントを各部屋などに設置した際、電波の弱い方をつかんだままで速度が遅くなる事がたまにある。
基本的には他社製品同士でも設定さえすればローミングができる。
ローミングとは
ローミングとは複数アクセスポイントにて電波のより強い方を優先的に繋ぐことをいう。
例えば、A部屋とB部屋にそれぞれ同じ設定をしてあるアクセスポイントを設置したとする。
AからBに部屋を移動した際、移動してる間はAにある電波を拾い、Bの電波が近づいてきたらBを拾うことである。
参考:BUFFALO HPページより
http://buffalo.jp/download/manual/html/air9/router/whrg54s/chapter119.html
ローミングさせるには
MacやiPhone、iPadなどは比較的ローミング機能を積極的に行っている印象だ。
アクセスポイント間の移動でも比較的に通信の途切れることなくローミングできている印象だ。
AndoridやWindowsはあまり標準では機能させていない印象。
きっとローミング機能自体、Wi-Fiシグナルレベルを監視しているからバッテリー消費が激しいからだろう。
バッテリーの寿命を最優先させるとローミング機能を最小限にした方が効率が良いからである。
参考:無線LAN設定を変更
今回の例は
NEC Aterm WR9500N↔️Huawei HG8045D
2機種を使って説明しています。
まずは、複数のアクセスポイントを無線設定を統一させる。
統一させる名前などは自由でかまいません。
元の設定していたアクセラレータ名だと子機端末側で再登録の必要がなく便利です。
暗号化方式
通信方式
暗号化パスワード
上記の設定を全部のアクセスポイントで共通にさせる。
これによって設定共通になるため、設定した端末では全てのアクセスポイントに接続できるようになる。
注意したいこと
らくらく無線スタートなどの機能はOFFにしておいた方が良い。
ローミングする際は無線チャンネルが重複しないようにしたい。
なぜなら、チャンネルが同じになることによって無線の電波が網羅できる範囲がかぶってしまうため。それどころか電波干渉によって本来得られるはずの受信距離がとれなかったりもする。
無線通信の暗号化方式に「WEP」があるが、脆弱性のある暗号化方式なのでできれば利用を避けたい。
新機種と旧機種でのローミングなどやむを得ない場合は仕方ないが、セキュリティ面では暗号化してないのと同じようなものです。
Android機種を利用する場合
補足になりますが、Android機種はメーカーによって様々な対応がされており、標準でローミング対応している機種もありますが、古い機種だと対応していないこともあります。
一般的にAndroid端末は弱い電波のWi-Fiもつかみ続ける傾向があります。それをAndroidアプリ「Wi-Fi Roaming fix」を使うことで対処できます。
電池持ちなどは注意が必要です。
iPhone(iOS)ではどうなの?
iPhoneでは標準でローミング機能が備わっています。
〃のように働くかの詳細はわかりませんが、Wi-Fi電波が2本まで減ったときくらいからローミング探知を開始しているっぽいです。つまり、ほとんどストレスなく自動でローミングしている印象です。
また、iPadも同じ条件で試したところ、iPhoneと同じような動作をしていました。おそらく条件的にiOSデバイスは電波が弱くなるとより強い電波を掴もうとする様子です。