はじめに
こんにちは。
GW直前でFire TV Stickを急いで買われた方も多いかと思います。
でもFire TVはキャプチャーするツールを使っても録画できないようになっています。
それはHDMIのHDCP機能によって制御されているためです。
HDCPとは
著作権保護の観点から鮮明な情報をデジタル信号のまま伝送できることが問題とされた。そこで、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)という方法が採用された。HDCPは、映像再生機器からディスプレイなどの表示機器にデジタル信号 を送受信する経路を暗号化し、コンテンツが不正にコピーされるのを防止する著作権保護技術(コピーガード)のひとつである。
しかし、2010年9月にマスターキーが漏洩しており、暗号化自体も非常に弱いものであるため、研究者らはHDCPにもはや効力はなく崩壊していると警告している。
Wikipediaより引用
とまぁ、HDMIから出力された映像コンテンツを保護するために作られた技術です。
補足にあるようにもはやこのプロテクトに関しては機能していない様なものです。実際中華製のHDMI変換キットなどはプロテクト解錠する機能が含まれている事が多いですからね。
Fire TV Stickの映像を保存する方法
使う物
Fire TV Stick本体
このページでは4Kでない物を録画します。
4KバージョンではHDCPの規格が1.4から2.2へアップデートされているため、この方法ではキャプチャーできません。(対応するHDMIスプリッターを使えばできそうですが…)
HDMIキャプチャー装置
Fire TV Stickから出力されたHDMI映像を録画するための装置です。今回使用したのはI-O DATA製のGV-HDRECという機種です。
この製品はHDMI入力とコンポジット入力に対応していて、SDカードや外付けHDDに記録することができます。また、最大画質でFULL HD 1920×1080の60fpsまで対応しているので、今回の用途には最適です。
コレ単体ではHDCPプロテクトに対応していないため、録画することができません。
録画しようとしても映像が映らないです。
HDMIスプリッター(分配器)
今回購入したのはこの製品です。2系統に分配するスプリッターで、HDCP1.4に対応しています。
この製品のバリエーションで4系統に分配する物もあります。複数のテレビやプロジェクターへ分配される方は多い物を選択した方が良いでしょう。
HDMIケーブル最低3本
私はすでに所有している物を使用しましたが、Fire TV Stickから出力に1本、分配器からテレビへ1本、分配器からキャプチャー装置へ1本と合計3本は必要です。
HDMIスプリッターの開封
購入状態。アマゾンからこのまま送られてきました。簡易的なパッケージングですね。
ほいで開封状態。付属品はACアダプター、本体、説明書、PRカードのみです。
必要十分なセットになっております。
セッティングイメージ
接続のイメージは下記のようにセッティングします。
実際の録画画面を確認したい場合は、キャプチャーの後にテレビを繋ぎます。
ちなみに出力のいずれか側にどちらを繋いでも問題ないようです。
配線
実際に接続をしていきます。
HDMIスプリッターにそれぞれのHDMIケーブルを接続します。忘れずにACアダプターを接続しないと映像がパスされません。IN側にFire TV Stickを接続し、OUT側へHDMIケーブルを接続します。
キャプチャー装置のIN側にスプリッターOUT側側のHDMIケーブルを接続します。こちらも忘れずにACアダプター接続します。
テレビへの接続は割愛。
いざ録画
キャプチャー装置の電源を入れて録画してみます。
あとはsdカードに記録された映像を確認して録画されているかを確認します。
今回は欲しい映像が撮れたので結果として成功しました!
注意
当然のことですが、録画した映像をネットに上げたり他人へ販売する事は法律で罰せられます。
個人の使用の範囲でとどめておきましょう。
また、この機能を悪用する事は絶対に止めてください。
今後アップデートで録画できなくなる?
FIRE TV STICKのソフトやOscarアップデートで録画できなくなるか?となると絶対にありえません。
HDMIのHDCPはハードウェア側で決定されているバージョンです。ソフトを上げたからと行ってHDCPのバージョンは上がりません。
可能性としてあり得るのは今使用しているFire TV自体が使えなくなることくらいです。